沖縄の梅雨開けを羨ましく思いつつ、どんよりと鬱陶しい日々の中、葉山と沼津の往復を続けている。国道134号線沿いの海岸には真夏の太陽を心待ちに、海の家の立てこみが着々と進んでいる。そんな状況の中、6月25日の今朝いち早く海開きを済ました逗子海岸。気分だけは夏、いったいいつになったらあの夏の空が大手を振って砂浜をこがすのだろうか。そんな事を思い浮かべながらクルマを西へ走らせていると、ふと以前訪れたニューカレドニアのご機嫌な情景が浮かんできた。それはまさに真夏の世界だった。そして、そこには照り注ぐ灼熱の太陽にも負けず、しっかりとライダースウエアーを纏った熱きライダーがいたのだった。

先日、サーフィン雑誌の取材で天国に最も近い島ニューカレドニアを訪れた。本島グランデール島は、本国の食文化を物語るかのように首都ヌメアを中心にフランスパンに似た形で南北へと伸びている。そんな地形に伴い、信号もなく舗装が行き届いた速度制限なしのワインディングロードが島の中央を南北へと走る。いつものようにサーフトリップへ向かおうとしていたある日曜日、レ
ザースーツに身を包んだスーパーバイカーが車の何倍もの速度で軽々と、しかも堂々とロングボードを満載した我々のヴァンを抜き去っていく。給油と食料調達のためスタンドに立ち寄ると、カラフルなライダースやツナギを粋に着こなし、ドゥカティ999s、749、CBR、隼にNinja(フランス流だとニンジャー)等の最新型スーパーバイクに颯爽と跨がった老若男女が次々と集まって来た。どうやら休日恒例のスピードツーリングのようだ。南太平洋の灼熱の太陽の下であろうと正装に身を包むその姿にフランスのエスプリを感じたのだった。
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