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Daily Archives: 7月 2nd, 2010

マジックアイランド、バリで出会ったソウルライダー

 本来ならば、バリ島までサーフトリップに来たのだから、サーフィン三昧の日々を送っていればそれでよし。がしかし、チョコッと顔を出したベスパのエンスー系ショップのように、どうしても当地のバイク事情が気になってしまう。
 そう思うといても立ってもいられず「神様、どうかバリ島きってのソウルライダーを使わし賜え」とお祈りをした。するとその願いが聞き入れられたのか、友人からハーレーダビッドソンクラブ・インドネシアバリの首領、ワヤン・スダルマさんを紹介された。さっそくクタの高級住宅街にある自宅を尋ねると「昨夜は、娘のバースデイパーティーだったが、いつの間にかパパズパーティーよ。朝の5時まで飲みっぱなしね」と流暢な日本語を操りながら、オーバードランクから抜けきれず、目を赤くしたワヤンが現れた。
 
 
 
彼の奥様は日本人。しかもプロ級のボディーボーダーにしてサーフガイドだ。ならば彼が日本語をマスターしていても何ら不思議はない。がしかし、背中まで長く伸びたワイルドな髪、筋肉質の上半身にはバリ特有のタトゥーが刻まれ、右腕には15年間外したことがないというシルバーのチェーンが幾重にも巻かれている。この出で立ちにして、セレブリティ達がこぞって住むコンドミディアムに居を構えるワヤン。いったい何者? そう思わずにいられなかった。
 不良らしくたわいのない会話を交わしつつ、互いの人となりを確認しあう。
こうしたお決まりのマナーが済み案内されたガレージを覗くと、そこにはワヤン自身の手によってカスタマイズが施された、’90年型スプリンガーとチョッパースタイルの’94年型ワイルドグライドが鎮座していた。バリでハーレーなんて似合わないぞ。とかくそう思いがちだが、ここバリにも正規ディーラーがありハーレー旋風が起こっているのだ。
  ワヤン曰く「ハーレーはただのトランスポーターじゃない。アートなんだ。リク、俺が言うこのフィーリング、お前なら解るよな。バイクは、自分のライフスタイルであると同時にアイデンティティなんだ。10年前と違って今は、どんなパーツだって手に入る。ないモノはアメリカやオーストラリアから取り寄せればいい」とタンクに書かれたPALUGADA(自分は何でもできる)という自分へのメッセージが象徴しているように、荒ぶる魂を燃え上がらせていた。
  今回は時間がなく尋ねることができなかったが、BSA,トライアンフ、ノートン、ドゥカティに乗るワヤンの友人達が主宰するBALI MOTO ANTIQUE CLUBもあるそうだ。バリは、サーフパラダイスにして、意外にもアイル・オブ・バイクだったのだ。
 セキュリティやトラブルバスター、そしてビジネスコンサスティング会社のプレジデントとしてハードな世界に身をおくワヤン・スダルマ。一見コワモテに見える彼の正体は、バリの海や自然そして人を愛するソウルライダーだった。
Riku